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地盤の調査方法

スウェーデン式サウンディング試験地盤の強さを確かめる方法にはいくつかありますが、代表的なものは「スウェーデン式サウンディング試験」で、この試験により地盤の中の様子を調べることができます。日本の一般住宅の地盤については、現在ほとんどのところでこの方法を用いています。比較的簡単な機材を使用するため、狭い場所でも調査が可能になるという大きな利点をもっています。例えば、住まいを建て替えたいといった場合でも、調査のために建物を壊す必要はありません。建物の周囲に畳一枚程度のスペースがあれば調査が可能です。

スウェーデン式サウンディング試験とは

スウェーデン式サウンディン
グ試験この調査ではまず、先端がスクリュー状に槍のように尖った鉄の棒(ロッド)に、合計100Kgまでおもりを載せることから始まります。ロッドには25cm刻みで目盛りがついていて、おもりを載せただけでロッドが地中に沈んでいくかどうか確かめます。最大100Kgのおもりを載せても沈んでいかない場合、次にロッドを回転させ、木ネジをねじこむように貫入させます。この時、25cm毎に回転数を記録していきます。回転数が多ければ多いほど固い地盤であり、少なければ少ないほど柔らかい地盤ということになります。調査個所は敷地の中心一箇所ではありません。地盤のバランスが大変重要になってきますので、可能であれば敷地の四隅まで調査します。詳細については、地盤保証検査協会の「技術管理基準」に準拠します。



■参考(一般的に戸建住宅で行う地盤調査方法)

  • 調査方法  スウェーデン式サウンディング試験(自動または手動)。
  • 調査箇所数 1宅地3~5ポイント。不良箇所があれば調査箇所を増やします。
  • 調査深度  最高調査深度10m、または影響範囲まで調査します。

(注)上記の調査方法で、地盤の解析が出来ない場合があります。その場合は、他の地盤調査方法(ボーリング調査/標準貫入試験)等にて、解析・設計する事をおすすめします。