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住宅基盤の基礎知識

スクリューウエイト貫入試験(JIS A 1221)の特徴

一目瞭然、分かりやすい調査



ボーリング調査、レイリー波調査・・・。
地盤調査には様々な方法がありますが、
一戸建ての場合、調査の100%近くを占めているのがスクリューウエイト貫入試験(JIS A 1221)です。

では、なぜスクリューウエイト貫入試験がこれほど用いられているのでしょうか。
それは、以下の理由によるものです。

  1. 建物の周囲に畳一枚程度のスペースがあれば調査可能なため、
    既に建っている家の敷地を調査することもできます。
  2. 他の調査に比べて機材が軽量・小型なため、狭い路地に位置する場合にも対応できます。
  3. ロッドの回転により計測をおこなうため、近隣の迷惑となる騒音が発生しません。


スクリューウエイト貫入試験の手順

この調査ではまず、先端がスクリュー状に槍のように尖った鉄の棒(ロッド)に、
合計100Kgまでおもりを載せることから始まります。
ロッドには25cm刻みで目盛りがついていて、おもりを載せただけでロッドが地中に沈んでいくかどうか確かめます。
最大100Kgのおもりを載せても沈んでいかない場合、次にロッドを回転させ、木ネジをねじこむように貫入させます。
この時、25cm毎に回転数を記録していきます。
回転数が多ければ多いほど固い地盤であり、少なければ少ないほど柔らかい地盤ということになります。
調査個所は敷地の中心一箇所ではありません。
地盤のバランスが大変重要になってきますので、可能であれば敷地の四隅まで調査します。
なお、近年、本試験には手動式の他に、「半自動式」や「全自動式」が用いられています。